新しい家。

2005年12月17日 日常
出来たみたいです、実家。
約1年、お世話になった仮設住宅からそろそろお引越し。
新しい年は新しい家で迎えられます。
仮設住宅は、使わせて頂けて本当に助かりました。
長屋の様な感じで簡素な作りで、多少の不便はありましたが、
避難所生活に比べたら、雲泥の差。
家族でちゃんとまとまれるって、良いですよ、やっぱり。
でもウチは大家族。
今でこそ私と妹が大学の為に県外に出てますが、
それでもまだ8人要るのです。
仮設、2軒借りてました。
なので、隣同士とは言え家族が2つに分かれてたのです。

家が完成したので、漸く皆一つの家にまとまれますね。
良かった。
仮設住宅も楽しかったけど、この冬は歩きなれた道を辿って、
住み慣れた場所に帰れます。
住み慣れた家では、ないけど。

大学に入ってから年々家から遠退いていたんですけどね。
来年からは就職先も県外なので、結局一人暮らし。
ますます家から遠退くかな、って思ってたんです。
新しい家にも殆ど居ないだろうから、慣れることもないなーて思って、
新居に、私の部屋はなくて良いよ、って言ってたんです。
慣れることも、慣れるつもりもなかったので。
一人立ちする良い機会だと思って、
大袈裟ですけど、一人で生きる覚悟してました。

でも、今日姉からの画像の付いたメールが来て、
二つの部屋を見せられました。
妹と話して、どちらか一方を選んでくれって、さ。
勿論、ゆくゆくは甥と姪の部屋になるんでしょうけど。

私の居場所、まだあるんだなって、思いました。
いや勿論、家族がいるトコは私の帰る場所で、居場所なんですけど。
住み慣れる事はないと思ってた家だから、実家であっても
自分の家じゃないような、そんな気になってました。
嬉しい様な、覚悟決めてただけに、ちょっと複雑なような。
今後の帰省は、叔母さん夫婦と従兄弟が遊びに来るみたいな、
そんな感じになるかなって思って一抹の寂しさもあったのは事実ですが。
そうか、私の部屋、あるんだ。
ダメだ、今後も甘えてしまいそう。
家にいたい気持ちと、一人で生きて家族の迷惑にならないで
家族を支えたいって思う気持ちがあります。
社会に出たら、甘えたくないんです。
もう成人式も数年前に終わった年齢だから、オトナだから。
私は家を出なきゃ、って根拠もなく思い込んでて。
おこがましいかな。

震災で家をなくして、
でも家族も友人も、みんな無事だったからそれで良い、
家くらいくれてやるって思ってました。
今も、そう言い切ります。
でも、欲張りなんですかね、私。
今、無性にあの家が懐かしいんです。

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